【甘く疼く官能日記】16歳、初めて知る快楽

初めて、彼に触れられた夜。
あの感触を、あの熱を忘れられなくて。
恋人としての時間が、少しずつ「特別なもの」へと変わっていく。

また触れたい

それから、彼とふたりきりになる時間が増えた。
「今日、うち来る?」
そう言われると、断れなかった。
あの夜のことを思い出してしまう。
彼の指先。 あたしの肌をなぞる感触。
初めて知った、自分の奥が疼く感覚。
考えるたびに、胸がぎゅっとなる。
「……じゃあ、行く」 そう言うと、彼は少しだけ嬉しそうに笑った。
彼の部屋。 ベッドの上で並んで座る。
「……キス、する?」 彼がぽつりと聞いた。
「……する」
もう慣れたはずなのに、彼の唇が重なるたび、胸の奥が熱くなる。
「……もっとしていい?」
彼の手が、そっとあたしの腰を引き寄せる。
「……いいよ」
彼の指が、あたしの背中を撫でる。
「……やっぱ、お前かわいい」
「……ばか」
だけど、そんな言葉がうれしくて、あたしの手も、そっと彼の腕に触れた。

求める気持ち

「……もっと触れたい」
彼の言葉が、耳元で囁かれる。
「……ん」
彼の手が、あたしのシャツの裾をめくる。
「……ここ、前より敏感になってる」
彼が胸に触れる。
「っ……」
びくっと体が跳ねる。
「やだ?」
「……ちがう」
ちがうのに、どうしてこんなに恥ずかしいんだろう。
彼が、あたしの太ももをなぞる。
「……このまま、してもいい?」
「……っ」
一瞬、息が詰まる。
あたし、どうしたいんだろう。
彼の気持ちは、もうわかってる。
あたしも求めてる?
「……でも、まだ……怖いかも」
そう言うと、彼の手がぴたりと止まる。
「……そっか」 彼は、深く息を吐いて、あたしをそっと抱きしめた。
「……無理させて、ごめん」
「……ちがう、あたしが……」
「大丈夫。ゆっくりでいいから」
彼の声が、すごく優しかった。

ふたりの選択

それから、しばらくは手を繋ぐだけの日々が続いた。
彼といるのは楽しい。
でも、どこかであたしはずっと考えていた。
「……ねえ」 ある日、彼の部屋であたしが言った。
「ん?」
「……あたし、どうしたらいいのかな」
彼が、少し驚いた顔をする。
「……したいの?」
「……わかんない。でも、きっといつかは……って思う」
「……うん」
「でも、まだ怖いのもあって……」
彼が、少しだけ笑った。
「……お前、真面目すぎ」
「だって……」
「大丈夫。俺、待てるし」
そう言われて、胸の奥がぎゅっとなった。
「……ほんと?」
「ほんと」
「……じゃあ、もうちょっとだけ……待ってて」
「うん」 彼が、あたしの手をぎゅっと握る。
きっと、この先、あたしたちは「その時」を迎える。
でも、それは今じゃなくてもいい。
この時間も、大切だから。

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